理化学研究所(理研)では、さまざまな研究リソースや研究成果を幅広く利用して頂くために普及事業・施設利用・共同研究などを行っています。
2023年12月より、理研と共に取り組んでいるスタートアップ支援強化の一環として、理研の保有する機器・施設のスタートアップ等への利用拡大を進めており、このポータルサイトはその取り組みの第一歩です。
現在利用可能な機器・施設等は、本サイトでご確認いただけ、各利用手続きは、管理先のwebサイトで確認いただけます。ご相談、わかりにくい点等がございましたら、お気軽に下の問い合わせ先に連絡ください。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社理研イノベーション 理研施設利用窓口
Email: riken-facilities [at] innovation-riken.jp ※[at]を@に置き換えてご利用ください。
理研イノベーションは、提供される設備等の範囲や提供方法の再構築、設備等のオペレーション面で の専門人材確保・育成、ワンストップサービスの仕組みを理研イノベーションの主要取組の一つと位置付けていきます。
※理研のスタートアップの推進・支援機能の強化について
機器・施設一覧
※詳細は各管轄センター・機関のwebサイトよりご案内いたします。
機器・施設紹介
▮ スーパーコンピュータ「富岳」
理化学研究所と富士通株式会社が共同で開発したスーパーコンピュータ「富岳」を広く学術・産業分野向けに計算資源を提供するため、2021年3月より共用を開始しています。また、2022年1月より「富岳」をさらに簡単に利用できる枠組みとして、「ファーストタッチオプション」が追加されました。簡単な申請をウェブサイトから提出すれば、最短1週間で「富岳」の利用を開始できます。
※ハイパフォーマンス・コンピューティング活用の裾野を拡げる斬新なテーマへの挑戦を促すために、「富岳」の利用環境においてアプリケーションの実行、動作検証、性能評価を目的とした「富岳」試行課題を募集します。
※「富岳」の利用方法は、理研 計算科学研究センター「富岳」の利用方法をご覧ください。
▮ 大型放射光施設「SPring-8」
世界最高性能の放射光を使って、微小試料の構造解析や機能評価など、多様な精密分析が可能です。学術的な利用のみならず、産業分野においても、自動車用触媒、低燃費タイヤ、高機能シャンプー、燃料電池をはじめとする、多岐にわたる製品開発に貢献しています。
※詳細はSPring-8 User Informationのホームページをご覧ください。
▮ X線自由電子レーザー施設「SACLA」
世界トップの性能を誇るX線自由電子レーザーによって、化学反応の過程などの超高速現象を原子分子レベルでのスナップショットとして捉えられます。光合成における触媒のはたらきの解明など、持続可能な社会の実現に貢献します。企業による調査研究を加速するため、産業利用推進プログラムを実施しています。
※詳細はSACLA User Informationのホームページをご覧ください。
▮ RIビームファクトリー
世界最高水準の重イオン加速器群を用いて、水素からウランまでの原子核ビームを大強度で提供し、さらに、さまざまな半減期を持った不安定原子核ビームも提供します。ビーム照射による植物や微生物の品種改良法の開発、がん治療のためのRI(放射性同位体)の製造・供給も実施しています。高エネルギーのビームで大気圧環境での照射も可能で、半導体部品等の耐放射線試験等にもご利用いただけます。
※学術利用
RIBF : Introduction to RI Beam Factory and Users’ Informationのホームページをご覧ください。
※半導体耐放射線試験
RIBF施設共用促進事業のホームページをご覧ください。
▮ NMR研究基盤
「NMR(核磁気共鳴)装置」およびNMR解析試料の調製からタンパク質の立体構造の決定までを一貫して行う「NMR立体構造解析パイプライン」をご利用いただけます。溶液NMRや固体NMRの測定が実施可能です。利用の検討に際して、随時利用相談を受けております。
※詳細は理研NMR研究基盤のホームページをご覧ください。
▮ クライオ電子顕微鏡
生体高分子複合体の3次元構造を高解像度で捉えるために、数台のクライオ電子顕微鏡システムが用意されています。
※詳細は横浜 クライオ電子顕微鏡施設のページをご覧ください。
▮ 分子動力学専用スーパーコンピュータ
細胞内の分子シミュレーションに特化した専用計算機(MDGRAPEシリーズ)。
創薬デザインのための利用を進めています。
※詳細は分子動力学専用計算機MDGRAPE-4Aのホームページをご覧ください。
▮ 量子コンピュータに関するハードウェア開発のための機器
量子コンピュータ研究センターでは、超伝導量子コンピュータを研究するための様々な設備を所有しています。このような設備の一部を特定共用設備とし、理研外の超伝導量子コンピュータに関する研究開発を行う方々にも使用していただき、若手研究者をはじめとした研究力の向上と産業競争力の強化に貢献します。本設備は、令和元年度文部科学省先端研究設備整備補助事業(量子技術分野)において整備されたものです。
※詳細は量子コンピュータ研究センターホームページをご覧ください。