NEDOムーンショット型研究開発プロジェクト ●Japanese / ●English
電気化学プロセスを主体とする革新的CO2大量資源化システムの開発(都市型DAC-Uシステム開発)
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プロジェクトの背景と目的
背景と目的
CO2は、社会活動により生じる温室効果ガスの中では割合は非常に高く、地球環境の保全のためにはさらなる削減が必要とされております。日本は、「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」(2019年6月11日閣議決定)において、2050年までに80%の温室効果ガスの排出削減に取り組むことを宣言しており、CO2の削減は、緊急対策が必要な地球規模の問題とされております。また「カーボンリサイクル技術ロードマップ(2019年6月経済産業省)」では、CO2を資源として捉え、有効利用する「カーボンリサイクル技術」を通して排出量を抑制する方針が示されており、革新的な技術開発が求められています。
このような状況において、NEDOは、ムーンショット目標4「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」の達成を目指す研究開発プロジェクトに着手し、本プロジェクトは本研究開発事業の委託先として採択されました。本事業の委託期間は2020年度から2029年度の最大10年間の計画となっております。
本プロジェクトは電気化学技術を主体とし、分散配置が可能なCO2回収・有用化学原料への還元資源化プロセスの開発を目指します。具体的には、大気中に放散された希薄なCO2および放散される前のCO2を回収して、再生可能エネルギーを駆動力として、電気化学的に富化/還元し、有用化学原料を生成するプロセスまでの統合システムを開発し、カーボンリサイクルの基盤を構築します。
プロジェクト名称
【事業名】ムーンショット型研究開発事業
【ムーンショット目標4】2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現
【プロジェクト名】電気化学プロセスを主体とする革新的CO2大量資源化システムの開発
【プロジェクトマネージャー】国立大学法人東京大学 先端科学技術研究センター
杉山 正和 所長・教授
【NEDO委託先】国立大学法人東京大学、国立大学法人大阪大学、国立研究開発法人理化学研究所
UBE株式会社、清水建設株式会社、千代田化工建設株式会社、古河電気工業株式会社
(再委託先)マクセル株式会社
参画メンバー・機関
国立大学法人東京大学
大学院工学系研究科 電気系工学専攻
先端科学技術研究センター
杉山 正和 所長・教授
国立大学法人大阪大学
大学院基礎工学研究科附属
太陽エネルギー化学研究センター
中西 周次 教授
国立研究開発法人理化学研究所
光量子工学研究センター
光量子制御技術開発チーム
和田 智之 チームリーダー
藤井 克司 研究員
CO2回収・資源化の量的目標:1億ton/年
本プロジェクトでは、再生可能エネルギーの導入、燃料のCO2フリー化だけではカバーできないCO2排出をターゲットとし、CO2回収・資源化の量的目標を1億ton/年としています。
<日本のCO2排出量内訳と本プロジェクトの回収・資源化ターゲット>
目標プロダクト:エチレン
エチレンは代表的な化学基礎製品であり、国内では年間640万ton、全世界では年間2億2千万ton生産されています。プラスチックや合成繊維等の原料であり、プラスチック製品の約半分に使用されいるため、最も重要な有用化学原料の1つと考えております。
<プラスチック製品におけるエチレンの使用割合>
お問い合わせ
プロジェクト技術関連・その他全般:国立大学法人東京大学 先端科学技術開発センター
Email ms-contact-group@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
産業連携・国際連携・契約関連:株式会社理研イノベーション
Email dacbunsan@innovation-riken.jp
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